19/12/14 音楽を体で表現すること

こんにちは、フルートパートのがーすーです。

突然ですが、音楽を体で表現することってとても大事ですよね。フレージングを意識できるだけではなく、背骨を柔らかくすることで余分な力を抜くことができたり、後列の人に吹き始めのタイミングを伝えられたりと、実はいいこと尽くしなんです。


さて、今日は定期演奏会の曲目の1つ、「星の降る森」の合奏でした。童話に出てくるような金管楽器の温かいメロディーにStar Energyを注入するため、私たちフルートはひたすら指を回し続けます。同じく練習中の「たなばた」では、アルトサックスソロが織姫、ユーフォニアムソロが彦星を表現しているという話は有名ですが、フルートはただひたすら流れ星に徹しています。光が降り注ぐ描写って、連符に翻訳されがち。


合奏中はメトロノームがないので、個人でいくらストイックに練習しても、縦を合わせるためには全員で同じ波をつくり、その波に乗ることが大切です。しかしオリジナル曲はポップス曲のように原曲があるわけではないので、共通のイメージを持つことって難しいですよね。個人的に「星の降る森」の冒頭は、絵本が開かれるイメージが思い浮かびます。これから始まる静かで温かい森の物語。澄んだ空気の中で、音楽の波に身を任せていると、いつしか自分たちが森を暖かく見守る星々になった気がしてきます。心なしか酸素も薄くなってきました。おっと、隣の席では感極まってStar Energyが溢れ出してしまった団員もいるようです。満天の星空を纏った彼女の体は今、確かに音楽と1つになっています。はくちょう座が見えるので夏でしょうか。フクロウも楽しそうです。私も負けてはいられない。音楽を体で表現することって大事ですよね。



【Fl:がーすー】